オリンパス:竹内会長談。
企業改革の成功には社員の主体性が鍵であり、それを引き出すためには経営者の本気度を社員に伝えることが重要。オリンパスが取り組んだ「トランスフォーム・オリンパス」では、社員とのコミュニケーションに重点を置き業務時間の約3分の1を割いて様々なレベルの社員と対話、ラウンドテーブルやタウンホールミーティングを通じて直接意見交換を行い経営陣の考えを伝えるだけでなく社員の意見にも耳を傾けた、特に重要なのは経営者だけでなく社員が主体的に改革に取り組むことで企業の成長が可能になるという考えでありこの取り組みを通じて社員に改革への共感と自発的な行動を促すことを目指した、とのこと。
オリンパスと言えば、長年に渡り看板であった顕微鏡を扱う事業やデジカメを扱う事業を売却して医療事業に集中させる大胆な経営改革を断行、短期間で高収益企業へと変貌と遂げた企業です。竹内会長の仰っているコミュニケーションの重要性はある意味当たり前のことと感じますが、社員一人ひとりと正直に向き合いF2Fで理解し合う、当たり前を地道に積み重ねる重要性とそれを実践する難しさ、それなしには大きな結果は実現できないことを示唆したとても重み・深みのある談話だと感じました。