日経ビジネス 2024.10.7号:有訓無訓 「トップは引き際が肝心。お金と地位に固執するな」 城南信金 吉原元理事長

城南信用金庫の吉原元理事長が、退任の理由とその背景について述べておられます。理事長在任中に導入した60歳定年制と役員任期の制限は長期政権の弊害を防ぐためであり役員と職員を平等に扱う意図も含まれていること、また役員間の待遇の差をなくして志や社会貢献を経営者の最も重要な要素である、と強調されています。さらに拝金主義や長期政権への固執を批判し、定年後も知見を活かして社会貢献を行うことの重要性を述べておられます。

役員を特別視しない・更には役員の年収も同一とする、はなかなか聞いたことがない考え方です。事業構造等の特性もあり賛否は議論が分かれる点かと思いますが、より社員目線でフェアに経営をされている故のお考えは同社社員からもより高い信頼を勝ち得ておられるのだろうと想像できます。自社で実現できるのかを今一度考えてみるのも良いかと思いました。

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