変革プロジェクトの多くは、途中で計画から脱線しリーダーの介入を必要とする「ターニングポイント」に直面する。このターニングポイントが組織のパフォーマンスに大きな影響を与えるため、特にチームの「感情エネルギー」の変化に注目することが重要である。感情の変化は変革が順調であるかを早期に察知する指標として有効であり、チーム内の不安や不満が高まる兆しが見えた際に介入することで計画を軌道修正できる。
ターニングポイントを乗り越えるための3ステップ:
- 感情エネルギーの変化に注目する – 変革初期の高揚感から停滞や否定的なムードに転じた際の早期発見が重要。
- 問題の原因を掘り下げる – ターニングポイントの兆候が見えたら、リーダーが率先して原因を共有し方向性の統一を図る場を持つ。
- 迅速な行動 – 目標の再設定や適切なサポート体制、実験主義の奨励などでチームを巻き込み、迅速に問題を対処する。
成功するリーダーは、変革に関わる全員が主体的に取り組める心理的安全な環境を提供し、感情の変化に敏感に対応して支援することで、変革のパフォーマンスを高めることができる。
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“Is Your Organizational Transformation Veering Off Course?” HBR.org, August 28, 2024.