HBR Article:人材採用・育成「従業員のモチベーションを高める業績評価の方法」

業績評価の形式が従業員に与える公平性の印象やモチベーションにどのように影響するかの調査、に関する論稿。フィードバック形式の選択が従業員のエンゲージメントやパフォーマンスに与える影響を示し、評価プロセスの設計に役立つ知見を提供している。

  1. 文章フィードバックの優位性
    • 文章形式の評価は、従業員に最も公平と受け止められ、詳細な背景説明や行動例を含むことでパフォーマンスの全体像を伝えやすい。
    • 特にネガティブな内容のフィードバックにおいて、文章形式は批判が偏っていると感じさせにくく改善意欲を高める効果があった。
  2. 数値評価の役割と限界
    • 数値形式は明確で客観的な印象を与えるが、ネガティブな要素が強調される傾向があり不公平と感じられる場合がある。
    • 極めてポジティブな評価では、評価形式が文章・数値いずれであっても違いは小さい。
  3. フォーマットと金銭報酬の影響
    • フィードバック後に具体的なボーナス額などの情報が提示されると、フィードバック形式の違いによる公平性の認識の差は縮小する。
  4. 実務的示唆
    • フィードバック形式を選ぶ際には、評価内容や目的を考慮すべきである。文章形式は、個別対応が必要な場合や改善を促したい場合に有効。
    • 数値評価は客観的基準を必要とする状況や金銭報酬との関連性がある場合に効果的。

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