本論文では、完全リモート環境における放任型マネジャーとの関係構築について、筆者の経験を基に3つの教訓を提示している。放任型マネジャーのもとでは権限委譲が進みやすい一方、適切なコミュニケーションがなければ期待の明確化や自身の認知度向上が難しくなる。以下のポイントを実践することで効果的な関係を築き、自己成長を促進できる。
リモート環境で放任型マネジャーと良好な関係を築くためには、自ら積極的に働きかけ、情報共有を強化することが不可欠である。仕事のスタイルを認識し、進捗を可視化し、定期的なコミュニケーションを確保することで効果的に成果を上げることができる。
1. 自分と上司の仕事のスタイルを認識する
- 上司と良好な関係を築くためには、互いの仕事のスタイルを理解することが重要。
- 自己分析を行い、上司とのコミュニケーション方法や指示の受け方、仕事の進め方の相違を把握する。
- その上で上司と話し合い、自分にとって最適な働き方と期待をすり合わせる。
2. 仕事の進捗を可視化する
- 上司の管理スタイルに関わらず、仕事の進捗や成果を可視化することが重要。
- プロジェクト管理ツールを活用し、共有スペースでタスクの進行状況を記録する。
- これにより、上司がいつでも自身の業務状況を確認でき、評価につながりやすくなる。
3. 上司が1on1ミーティングを設定しない場合は自ら提案する
- 定期的な1on1ミーティングを設定し、コミュニケーションを維持する。
- 1回15〜30分の短いミーティングで、進捗報告や業務上の課題、成果を伝える機会を確保する。
- 上司に負担をかけない形で、ミーティングを提案する例文も紹介されている。
- 成果を自ら伝えることにより、ビジビリティを高め、昇進やキャリアアップにつなげる。
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“How to Work for a Hands-Off Manager When You’re Fully Remote,” HBR.org, January 13, 2025.