AIの進化に伴い、優等生企業とその他の企業の格差がさらに広がる可能性が高い。AI活用の成功には、幹部の支援、適切なパートナーシップ、部署間の連携が不可欠である。
1. 調査の概要
2021年と2023年に企業を対象としたAI活用に関する調査を実施、2023年の調査では100社以上の幹部へのインタビューを通じてAI活用の格差が拡大していることが明らかになった。
2. 主要な発見
① 優等生企業とその他の企業の格差拡大
- 2021年:成果レベルの差は2.7倍
- 2023年:3.8倍に拡大
- 理由:優等生企業の強みが時間とともに増大(雪だるま式)
② 投資回収期間の短縮
- 2021年:優等生企業は6~12カ月、その他の企業は18~24カ月
- 2023年:すべての企業で6~12カ月に短縮
- 要因:ガバナンスの進化、データの質向上、AIプロバイダーの拡大
③ 成功する企業の特徴
- 多くのAIプロジェクトがある中で、リスクの小さいものを見極めて実行する能力が高い
3. 成功の要因
① 幹部の後押し
- AIプロジェクトのROIが不透明でも、CEOや取締役会が積極的に推進
- 例:クーパースタンダード社では幹部のリーダーシップによりAI導入が成功
② パートナーシップの活用
- 90%の優等生企業は社内リソースを活用
- 2/3の企業は外部パートナーとも協力(コンサルタント、業界パートナー)
- 2021年:学術機関+スタートアップ中心
- 2023年:実務的な業界エコシステムが成熟
- 例:フリーポート・マクモラン社は製薬企業のAI手法を自社に応用
③ 部署間の円滑な協力
- IT部門とオペレーション部門の連携が重要
- 多くの企業が「センター・オブ・エクセレンス(CoE)」を設置
- 例:ターゲット社はCoE導入後、半年以内にAIチャットボットを開発・導入
詳細は下記参照。定期購読登録が必要です。
“What Companies Succeeding with AI Do Differently,” HBR.org, January 09, 2024.